フルクトース(果糖)の構造と還元性
フルクトース C6H12O6 は単糖類の一つで、果糖ともいわれる。水によく溶けて、果実によく含まれる。
フルクトースはグルコースと同じく還元性をもつ。分子量はグルコースと同じく180。
フルクトースの構造
フルクトースは環状と鎖状の構造をとる。環状フルクトースはさらに六員環式βフルクトースと五員環式βフルクトースにわけられる。
- βフルクトース(六員環)
- βフルクトース(五員環)
- 鎖状フルクトース
グルコースと違ってαはなく、βフルクトースが二種類ある。
六員環式βフルクトースと鎖状フルクトース、鎖状フルクトースと五員環式βフルクトースは互いに自由に変形しあっている。
βフルクトース、鎖状フルクトース
βフルクトース(六員環)
βフルクトース(五員環)
鎖状フルクトース
鎖状フルクトースはケトン基がある。高校化学ではケトン基は還元性を示さないと習うが、フルクトースは還元性をしめす。それはケトン基のあとにCH2OHがついているため。
高分子化合物
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