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エッセイ ビジネス

ソフトバンクが投資で負ける理由は、目的と手段の違いを無視して未来を見ないこと・・・

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WeWork の問題が大きくなる少し前に、ソフトバンク・ビジョン・ファンドについて思うことを書いた。その後もいろいろあったけど、興味がなかったからなにも書かなかった。そして今週、ソフトバンクはまた負けた。

ソフトバンクはドイツのフィンテック企業 Wirecard に約 1,000 億円出資していたが、破産申請して株価が 90% 落ちてしまったのだ。

ソフトバンク本体が出資の独フィンテック企業Wirecardが破産申請、不正会計で債務超過

ソフトバンクはヤフーとアリババという宝くじを引いたけど、最近はミスしている。

会社の存在価値は金を稼ぐことだから、時価総額を上げるために自己株式を買うのは理にかなっている。会社と経営者は基本的に建前と偽善を貫いて事業を続けるが、それを倫理的に問題視するのはとても簡単で意味がない。

ソフトバンクが負ける理由は、倫理や道徳より浅はかなところにある。それは目的と手段の違いを理解できず、消費者と未来になにも期待しないこと。ソフトバンクは根本的に虚無主義で具体的な計画を立てない。

NVIDIA は明確な未来、つまりビジョンを持っていた会社だったのに、ソフトバンクは売ってしまった。私も NVIDIA の含み損にイライラしていたけど、「人はもっとゲームにはまる」「機械学習は GPU に依存する」という未来を確信していたから、売る意味がないと思っていた。ただ 160 ドルを脱出するまでイライラしていた。

ソフトバンクは WeWork と Oyo を人工知能的な商売となんとなく言っていたが、実際は人工知能と無縁の商売だった。機械学習は手段にすぎないが、日本の会社はたいてい二つに一つの敗北ゲームをたどる。一つは虚無主義のコンサルタントに徹して、Python と線形代数すら知らない人が機械学習を説明するというビジネスを展開すること。もう一つは機械学習と遠いものを人工知能と主張すること。

そしてソフトバンクは最初から闇を抱えていた Wirecard に出資した(ソフトバンク、独ワイヤーカードの転換社債に投資へ-約1100億円)。

ソフトバンクは最初から一貫している。未来を否定して、消費者を見下すこと。ヤフーのデザイン、ソフトバンクと PayPay のコマーシャルがすべてを語っている。

小刻みに手足を動かすあのダンスがソフトバンクの本質を語っている。PayPay のダンスは最高傑作で、私がダンス雑誌の編集長だったら、PayPay のダンスを殿堂入りさせる。

あのダンスの意味はこうだ。なにもかも虚しくて、未来はよくわからないどこかに消えていくという感じ。「お前はこうすれば買うんだろ? なあ、結局そういうことだろ?」という惰性。でも顧客至上主義というわかりやすい悪になれない恐怖。

ソフトバンクはマリッサ・メイヤーのヤフーにとても似ている。したたかで金儲けがうまいと自身を信じこませているけど、恐怖がすべてに勝っている。なのに時間に遅刻するような傲慢さがある。

日本の会社はほとんどがそうだから、恐怖と傲慢は日本の本質なのかも。ソフトバンクの前はプライド以外になにもない三菱商事と伊藤忠だった。商社はこの世で最もニヒリズムに浸っているから、天然資源になんとなく依存する。サウジアラビアのような資源国は自国で技術革新を起こさない傾向にあるが、それは商社も語っている。

たぶん日本で最も虚無から遠い会社は任天堂で、任天堂から恐怖はあまり感じない。任天堂は未来を明確にとらえている。人の定義はいくつかあり、そのうちの一つに「遊ぶ人」がある。任天堂は人間の根本を理解しているから、DeNA が永遠に開発できないようなゲームを毎年作る。私は任天堂の株を持っていないけど、たぶん数年以内にソフトバンクと任天堂の時価総額はひっくり返る。

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