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「計る、測る、量る、図る」の意味の違いと使い方

日本語の「はかる」には五つも言葉があります。

・計る
・測る
・量る
・図る
・謀る

※小学校では「謀る」は習いません。

「はかる」と「くわだてる」

出てきた五つの単語は、大きく二つに分けられます。

はかる   … 計る、測る、量る
くわだてる … 図る、謀る

最初の「はかる」は、長さや重さなどを「はかる」。次の「くわだてる」は、実現したいことをうまくこなそうとすること。

注意したいのは、図工の「図」が長さなどを「はかる」という意味を持たないことです。

はかる

言葉 使うところ
測る 長さ、広さ
量る 重さ、体積
計る 時間

長さなどを「はかる」の三つの単語は、だいたい上のように使い分けられますが、これはとても覚えにくい。そこでそれぞれの文字に一文字足します。

測る → 測定
量る → 重量、容量
計る → 時計

体重を「はかる」ときは、体重→重量と考えて、「量る」となります。身長を「はかる」ときは、身長→身体測定→測定と考えて、「測る」とします。

くわだてる

「図る」と「謀る」の違いはとても単純です。「謀る」は基本的に相手を不幸にさせるときに使います。「図る」には「謀る」のようにマイナスイメージがあまりありません。

図る … サプライズプレゼント
謀る … 落とし穴

と覚えるといいかもしれない。また、この二つは単語の一部として考えることもできます。

図る → 意図(いと)
謀る → 謀反(むほん)

意図は「目的をもって」「わざと」という意味の言葉です。一方、謀反は「反乱を起こすこと」をいいます。謀反=明智光秀と覚えると忘れにくいでしょう。「意図」と「謀反」の違いからも、「図る」と「謀る」を区別できます。

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