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LaTeXコマンド 四則演算(かけ算と割り算に注意、引き算はつめて書かないとハイフンとみなされる)

LaTeXでは足し算と引き算、かけ算と割り算で扱いが少し異なります。足し算と引き算は通常の半角文字(+と-)ですが、かけ算と割り算はやや面倒な入力が必要です。四則演算は基本的に空白を入れないでつめて書きます。

LaTeX入力

$1+1=2$
$2-1=1$
$2\times3=6$
$6\div2=3$

LaTeX出力

$1+1=2$ $2-1=1$ $2\times3=6$ $6\div2=3$

LaTeXのかけ算はtimes、割り算はdivで表します。timesが空白をどのように処理しているか実験してみます。

LaTeXのかけ算

LaTeX入力

$4 \times 5 = 20$
$4\times 5 = 20$
$4\times5 = 20$
$4\times5=20$

LaTeX出力

$4 \times 5 = 20$ $4\times 5 = 20$ $4\times5 = 20$ $4\times5=20$

timesは前後に半角空白を入れても入れなくても前と次の数を認識できるようです。これはdivと足し算も同様です。しかし引き算だけは違います。

LaTeXの引き算

LaTeX入力

$3 - 1 = 2$
$3- 1 = 2$
$3-1 = 2$
$3-1 =2$
$3-1=2$

LaTeX出力

$3 - 1 = 2$ $3- 1 = 2$ $3-1 = 2$ $3-1 =2$ $3-1=2$

この実験から数の直後にマイナスを書かないとマイナスがハイフンになってしまうとわかります。空白をどのように入れるかは人によりますが、規則正しく入れたいという人は他の四則演算と合わせるために空白を一切入れないやり方をとったほうがいいかもしれません。

LaTeXで全角の×と÷を使う方法

日本語入力の×と÷も使えないことはない。

LaTeX入力

$9 \times 2 = 18$
$9 × 2 = 18$
$9 \mbox{×} 2 = 18$
$18 \div 9 = 2$
$18 ÷ 9 = 2$
$18 \mbox{÷} 9 = 2$

LaTeX出力

$9 \times 2 = 18$ $9 × 2 = 18$ $9 \mbox{×} 2 = 18$ $18 \div 9 = 2$ $18 ÷ 9 = 2$ $18 \mbox{÷} 9 = 2$

一見すべて同じように出力されています(ブラウザによっては違うかもしれない)が、環境によってかけ算と割り算の記号に差が出るかもしれません。

×と÷は全角であり、LaTeXは数式内における全角を想定していないため、かけ算と割り算は基本的にtimesとdivを使うようにします。どうしても全角文字を入れたい時は原則mboxに入れます。

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