一学期が始まると、それまで知らなかった人と同じ教室で勉強することになります。新しいクラスと環境に不安を抱く人は多いと思います。今年度一年間をうまく乗りきるにはどうすればいいでしょうか?
最初から「狭い交友関係でいい」と諦めると、いざとなった時(自分が親しいと思っていた人に悪口を言われてしまった時など)に追いつめられてしまう可能性があります。そのため最初は多少無理をしても知らない人に積極的に近づいて、話しかけて、交友関係を広くしていきましょう。
最初が肝心で、五月、六月と時間が過ぎていくと付き合いのない人との交友関係が築きにくくなってしまうため、なるべく四月中にいろいろな人に話しかけてはどうでしょうか。
どこに行っても意地悪な人はいます。気に食わない人や気の弱い人を見つけて悪口を言う、意地悪で厄介な同級生がいたらどうするか?
答えは「付き合わない」か「付き合っているふりをしながら悪口に乗らない」です。基本的に「あ、この人は意地悪な人だな」と思ったらなるべく近づかないようにするべきです。意地悪とわかって近づいたら、あなたも周囲から意地悪な人と思われてしまうからです。
しかし意地悪な人がクラスのリーダー的存在で、その人と付き合わないとデメリットがあるという場合は付き合ってもいいでしょう。その場合、その人が悪口を言ったり横暴なふるまいをしたりしても、それに乗らないさり気なさが重要です。その人が誰かを悪く言っていたら、自分は関係ないという距離感をうまくとりましょう。
悪口や横暴なふるまいはめぐりにめぐって自分に返ってくるからです。
四月に調子に乗っている人がいつまでも調子に乗っている確率は半分です。もしその人と一緒に誰かの悪口を言ったり誰かをいじめたりしても、その優位性が今年の十二月まで維持できる可能性は半分です。半分の確率で『倍返し』されてしまいます。今は無難に無難に、うまく立ちまわることが肝要です。
新しいクラスにどうしてもなじめないという人は開き直って部活や勉強に精を出すといいと思います。人間関係はなにもそのクラスだけではありません。部活内の人間関係、あるいは塾での人間関係もあるわけです。そちらで友だちを作り、楽しい生活を送ればいいだけです。
気楽に考えてください。あなたがそのクラスになじめないということは、他の同級生もそのように感じている可能性はかなり高く、やがてその人と友だちになれます。不思議なことに二十人、三十人、四十人と人が集まれば自分と波長の合う人が一人、二人必ずいるものです。とにかく気楽に。
いじめられたらどうしようという不安が大きい方は、そのクラスで無理して人間関係を作らず、部活や塾や地域のコミュニティなど別の環境に人間関係を求めるか、人間関係にこだわらず何かに集中するといいと思います。
例えば勉強に集中しようと決めたらとことん勉強に集中する。芸術を極めたいと思ったら芸術にとことん集中する。そうした集中は不安を退けて、学校生活のストレスを和らげるでしょう。
勉強に限らず、ブログを作って日記を書くというのもありですね。
ストレスになりそうなもの、あるいはすでにストレスになっているものを頭から追い出すという意識改革をしてみよう。新しいクラスに慣れない、いじめられたらどうしようというストレスは誰しも経験しますが、うまくやり過ごすコツはとにかく不安を考えないこと。
そして不安は夜にやってきます。昼間学校にいる間もストレスにさらされて「しんどい…」と思っている方はいると思いますが、多くの場合、そのストレスは夜に増幅される。
夜遅くまで起きていると「明日学校嫌だな…」「もう行きたくないな…」と不安がだんだん大きくなって、学校生活が本当に嫌になってくる。
そのため夜は早く寝よう。私は不安な時は十時間以上寝ていました。そのくらい寝るとぼーっとして不安も何もなくなります。逆に寝ないと不安がとれません。「明日学校行くの嫌だな」と思ったらすぐに寝よう!