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日本はノーベル賞の受賞率が主要国で最下位:日本より人口の少ない西ヨーロッパ諸国は日本よりはるかにノーベル賞受賞者を出す

日本はイギリス、ドイツ、フランスより 1.2〜1.4 倍ほどの人口ですが、ノーベル賞の受賞者数は半分以下。イギリスは日本の 4 倍以上のノーベル賞受賞者がいる。日本よりはるかに人口の少ないスウェーデンは日本よりノーベル賞を多く受賞してきた。

アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、スイスが科学技術の基礎研究に金をかけて、日本が歴史的に怠ってきたことがわかります。

2019 年時点における累計のノーベル賞受賞者数

Rank Country Nobel Laureates
1 United States 383
2 United Kingdom 132
3 Germany 108
4 France 68
5 Sweden 32
6 Russia (Soviet Union) 31
7 Switzerland 28
8 Japan 28
9 Canada 27
10 Austria 22
11 Netherlands 21
12 Italy 20
13 Poland 19
14 Denmark 13
15 Hungary 13

Nobel Prize Winners By Country (worldatlas)

1950 年時点での各国人口

Country Population
UK 50,616,014
Germany 69,966,243
France 41,833,882
Japan 82,802,084

引用:Macrotrends

各国の人口比はだいたい戦後一定しています。日本はその人口と国内総生産に対してノーベル賞受賞者が突出して少なく、イギリスが突出して多い。東西ドイツの統一まで、ドイツの受賞者はほとんどが西ドイツ出身。ソ連はアメリカと競って宇宙開発をしていたせいか、物理の受賞者がかなり多い。

数学のノーベル賞「フィールズ賞」の受賞者数

Rank Country Nobel Laureates
1 United States 14
2 France 12
3 Russia 9
4 United Kingdom 7
5 Japan 3
6 Germany 2

数学の世界で最高のメダル「フィールズ賞」では日本が 3 つもっている。数学だけを見ても、アメリカ、イギリス、フランスが人口比において相当の受賞者数を出している。

ノーベル賞と関係ないが、歴史的に重要な科学技術とその開発国をざっくりあげるとこうなる。「それは正確じゃない!」といちいち批判しないでほしい。

技術 主な開発国
微分積分 イギリス
力学 イギリス
解析学 スイス
電磁気学 イギリス
蒸気機関 イギリス
鉄道 イギリス
硫酸などの生産 イギリス
蒸気自動車 フランス
遺伝子 オーストリア・ハンガリー
電話 イタリア・ドイツ・アメリカ
核酸(DNA・RNA) スイス
大衆自動車 アメリカ
飛行機 アメリカ
電気と発電の実用 アメリカ
超高層ビル アメリカ
レントゲン ドイツ
微分幾何学 ドイツ
量子力学 オーストリア
相対性理論 ドイツ
アンモニアの大量生産 ドイツ
半導体技術 アメリカ
コンピューター イギリス
インスタントカメラ アメリカ
ウォークマン 日本
ロケット アメリカ・ソ連
原子物理学 アメリカ
パーソナルコンピューター アメリカ
ワールドワイドウェブ イギリス
ウェブ検索 アメリカ
スマートフォン アメリカ
GPU アメリカ
ビットコイン アメリカ
ブロックチェーン アメリカ
大衆電気自動車 アメリカ

↑アンモニアが重要?と思った人がいるかも。アンモニアは化学肥料のもとで、間接的に農業生産の拡大と食料自給率の向上に必要だった。硫酸とアンモニアの生産は歴史的にきわめて重要です。

日本はウォークマンの発明が特に重要。ウォークマンがゲームボーイ、iPhone とつながる電化製品の小型化へのきっかけを作った。が、物理や医学の重要な研究はほとんどがイギリス、アメリカ、ドイツで行われてきた。

計算機はアラン・チューリング、インターネット(ワールドワイドウェブ)はティム・バーナーズ・リーが主要な開発者でどちらもイギリス人。イギリスは伝統的に基礎の基礎になる研究(つまり学問的研究、大学研究)が得意で、その上にアメリカが多額の予算を使って基礎研究(企業研究)を続けるという形になっている。

計算機(アランチューリング・イギリス)

コンピューター(IBM・アメリカ)

パーソナルコンピューター(Apple・アメリカ)

オペレーティング・システム(Microsoft・アメリカ)

ハードウェア(NEC、富士通・日本)

日本のノーベル賞受賞者数が人口の少ない国よりも少ないのは、日本は主要国に比べて科学技術に関心がなく、基礎研究にはまるで興味がないことが原因です。