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円安のメリットとデメリットをざっくり解説

今、日本円はどんどん円安の方向に向かっています。140 円、150 円となったらどうなるでしょうか。まずは円安のメリットから考えます。

輸出企業にとって有利

円安になると、輸出企業にとっては、外貨で受け取った売上高を円に換えるときにより多くの円を手に入れることができます。そのため、輸出企業の競争力が高まり、国際市場でのシェアを拡大することができるようになります。

観光客や留学生の増加

円安になると、日本への旅行や留学がよりリーズナブルになります。そのため、観光客や留学生の数が増加することが期待されます。このことは、日本の観光業や教育産業にとっては好都合なことと言えます。

外国人投資家の資金流入

円安になると、外国人投資家が日本株式市場や不動産市場に投資しやすくなります。そのため、日本国内に資金が流入することが期待されます。

円安のデメリット

輸入物価の上昇

円安になると、輸入品の価格が上昇します。それは、円安によって外貨を買うために必要な円の量が増えるためです。そのため、輸入品を扱う企業や消費者にとっては物価上昇の圧力となります。

エネルギーコストの上昇

日本はエネルギーをほとんど輸入しています。円安になると、輸入コストが上昇し、それに伴って、エネルギー価格が上昇することが予想されます。このことは、企業の生産コストの上昇につながるため、経済全体に悪影響を与える可能性があります。

インフレリスク

円安によって、輸入品の価格が上昇することで、物価が上昇し、インフレが進行する可能性があります。このことは、経済活動において混乱を引き起こす可能性があります。

ただ、インフレーションは日本にとっていいことかもしれません。日本は長くデフレでした。ここでインフレーションが起きれば、賃金の上昇が起きるかもしれません。そう考えると、デメリットもメリットになるともいえます。

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