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配当利回りをざっくりわかりやすく解説:高配当株の株価が上がらない理由

☆この記事は投資や経済にくわしくない方に向けて書かれました。

配当利回り (dividend yield) は

配当利回り = 年間の配当額 ÷ 株価 × 100%

で計算します。

例えば、ある株式の年間の配当額が100円で、株価が1,000円の場合

配当利回り = 100円 ÷ 1,000円 × 100% = 10%

となります。株価が変動すると配当利回りも変わります。株価は平日コロコロ変わるので、配当利回りもほぼ毎日のように変動しますよ!

一般的な配当利回り

だいたい 1〜2% くらいが一般的です。1% を下回ると配当利回りが低いイメージがあります。3% を超えると高いイメージがあります。

これはあくまでもイメージです。

4% を超える株式や投資信託はなにか理由があって配当利回りが高くなっています。

なので

「5% も配当利回りがある! 買うしかねえええ!」

という判断はかなり危ない。配当利回りが高い理由はさまざまですが、なかには「株価の上がるみこみがないから」というのもあります。

低成長
→どうせ株価は上がらない
→配当利回りが一見いい

では、なぜ配当利回りがよくても買わない投資家がいるのでしょうか?

配当利回りが高い銘柄がなぜ株価が上がらないか

投資家は主に、

  • 配当を狙う人
  • 値上がりを狙う人

に二種類がいます。

値上がりを狙う人は年間 4% ほどの配当利回りには目もくれません。彼ら彼女らは

「4% とか…一日で動くし! 下手すればデイトレードで稼げるし!!」

と考えるので、配当利回りを無視して、配当以外の要素で売買をくりかえします。そのなかには、「配当利回りはいいが、低成長ゆえに株価は下がるだろう」とみこんで、売る人もいる。

そういう人と配当利回りがいいから買う人のバトルが、高配当株の値動きをつくっているのかもしれませんね。

配当利回りが低い株は成長株が多い?

配当利回りが低い、または出さない株には、成長株がふくまれます。成長株、つまりどんどん成長している会社は、資金を配当でなく開発にふりわけるため、配当利回りは基本的に 0 です。

さらに、成長株は株価が上がりやすいため、多少配当を出したとしても、高い株価のために配当利回りが低くなってしまいます。

☆成長株は資金を配当に回さない
☆配当を払っても、株価がどんどん上がるため、配当利回り低い

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