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インデックス投資は無責任と無思考の産物:イーロン・マスクがインデックス投資を批判したことについて

イーロン・マスクがインデックス投資について批判しました。

Passive/index investment is simply an amplifier of active investment. If active investment signal degrades in quality, passive is proportionately impacted.
Also, if there are very few actual active investors, their decisions can greatly increase company valuation volatility.
Twitter 7:06 AM · May 5, 2022

Tesla 株を大量にもっているアーク・イノベーションのキャシー・ウッドも同じように批判し、インデックス投資の議論がソーシャルメディアで起きています。

彼らとその周りにいる賛同者たちは、インデックスがアクティブ・ファンドのように企業のファンダメンタルズを分析していないこと、そして大きすぎる議決権を批判しています。インデックス投資家はインデックスを通して金を企業にふりわけますが、そこに個別の分析はない。それが経営者たちの怒りを呼んでいる。

あいまいな評価

PayPal 創業者のピーター・ティールは Zero to One でインデックス投資を皮肉っています。彼の長い批判をまとめると次のようになる。

なにも考えない人がインデックス投資をする、インデックス・ファンドはなにもわからないから S&P 500 を買う、S&P 500 の会社もなにもわからないから自己株式を買う…こうしてあいまいな思考があいまいな金の流れをつくり、あいまいな評価が生まれる…

本質を見る思考力がない人は金をどこにふりわけたらいいかわからないので、「株価はいつも不安定で、不安定な金融市場をわかったように分析するのは傲慢だ」と言い訳してインデックスに投資する。こうして無思考が株式市場をコントロールするようになった。

私の執拗な主張

「個別株よりもインデックスのほうがいい」と主張する日本のブロガーがこの数年で増え、私は何年も前から「インデックス投資いっぺんとうはおかしい」とここで訴えてきましたが、この数ヵ月は飽きてやめていました。

インデックスや Invesco QQQ などのファンドへの過剰な信頼をうながす人たちや、個別とインデックスを不必要に対立させる人は私につばを吐きたいと思うだろうけど、個別投資を軽視するトレンドは金融市場をおかしくするとあらためて主張します。

インデックス・ファンドが大会社の大半の議決権をもつのは、大衆が資本家をめざす歴史的トレンドの副産物です。このトレンドは不幸なことにいつも短命で終わり、最後に痛い目をみるのは大衆です。市場は不確実だから分析することはそもそも不可能なのだ…というあいまいな思考はピーター・ティールの言うように、成長と変革を阻害します。

彼は言葉をかなり選んでいますが、怒りと憎しみをおさえながら中国を批判している。技術のコピーは無思考と無責任の結実で、社会変革を目標とする人たちから厳しく批判される。そして、これらの怠慢さは実のところインデックス投資の本質です。

なにも考えずに QQQ を買う人は経営者たちの目線になってインデックス投資の本質と効果を考える必要があります。投資はそもそも会社を部分的に所有することで、宝くじを買うことではない。

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