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溶解度:飽和水溶液と再結晶

前回、食塩などの溶質は「ある一定のところまで溶けると、それ以上は溶けないで沈殿する」という勉強をしました。この物質が溶ける限界量を溶解度といいます。正確には

100gの水に溶ける最大量(質量)

を溶解度といいます。例えば100gの水に20gの食塩が溶けて、それ以上はもう溶けないとする。このときの溶解度は20です。

溶解度と温度

溶解度は温度で変わります。食塩などの多くの物質では、温度が上がれば上がるほど溶解度が大きくなります。つまりよく溶けるようになるということです。

飽和水溶液

溶解度マックスまで溶けている水溶液を飽和水溶液といいます。飽和水溶液に溶質を入れても、当然溶けません。その分はすべて沈殿します。沈殿とは溶けずに残っている固体のことです。

水溶液の温度を冷やす

ある物質Aが、20℃で溶解度10、80℃で溶解度60だったとします。ここで80℃の水100gに40gのAを入れました。60gを超えていないのですべて溶けます。

この状態の水溶液を20℃まで冷やすとどうなるでしょうか? 20℃では10gまでしか溶けません。40gのうちの10gは水に溶けたままなわけですが、残りの30gは溶けないで、沈殿することになります。これを再結晶といいます。

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