坂本真一郎
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米国株式の外貨預り金にかかる為替差損益はどうやって計算するのか?

米国株式の証券口座にあるドル資産は為替差損益をつくってしまう。口座が特定口座源泉徴収ありでも、胸くそ悪い税制で確定申告する必要がある…という記事を見るたびに、モニターを破壊する衝動をおさえる…。

円貨決済を推している記事はおかしい。円貨決済はドル円のスプレッドが大きいため、基本的にかなり損をする。しかし外貨決済をするとドル資産が増え、年間の為替差損益の計算が複雑になる。

確定申告に死ぬほど大量の計算が必要になるわりに、国税庁も税務署もあいまいで人によって意見が変わる。無責任な国で鼻くそをほじってイスに座り、「次の人どうぞ」とほざいている人の共通点は、具体的な命令を避けること。自然に、えたいのしれない自称専門家が適当な記事を書くようになる。

証券口座の外貨預り金における為替差損益は、確定申告について具体的な計算方法がない。本当はあるかも。でも私は知らない。偉そうにしている人は目につくところにでっかく書くべきなのになにもしない。「お前が知らないだけ」と思った人はぜひ真実を書いてほしい。怠慢のうぬぼれに価値はない。

為替差損益の計算方法 - ドル資産が変化しない場合

国税庁の見解をもとに私なりの計算を考えた。それが間違っているかどうか、そんなことは知ったことじゃない。印刷した年間取引報告書を八つ裂きにしたい怒りのぶんだけ計算は雑かもしれない。資産が

ドル資産 当日為替
1 月 1 日 100 ドル 110 円
1 月 2 日 100 ドル 130 円

だったとする。円に換算した額は

円資産
1 月 1 日 11000 円
1 月 2 日 13000 円

になる。為替差損は +2000 円になる。実際はこれを 365 日やって合計するが、為替差益と為替差損を最後に足すから、1/1 と 12/31 の値の差だけを考えればいい。

ドル資産 当日為替
1 月 1 日 100 ドル 110 円
12 月 31 日 100 ドル 125 円
円資産
1 月 1 日 11000 円
12 月 31 日 12500 円

為替差損益は +2500 円になり、これを雑所得にして申告する。確定申告という言葉は見るだけで、書くだけで、想像するだけで書類を八つ裂きにしたくなる。

ドル資産が変化する場合

私はほぼ毎日 Tesla や NVIDIA を取引するため、ドル資産が増えたり減ったりする。いつもドル資産が変わる場合、上の計算は意味がない。そこでいろいろな人が、すべての取引で受けわたされるドルを記録して為替差損益を計算して…と主張する。しかしそれは非効率で狂っている。

資産が次のように減ったり増えたりしたときの為替差損益を考える。

ドル資産 当日為替
1 月 1 日 3 ドル 110 円
1 月 2 日 100 ドル 130 円
1 月 3 日 100 ドル 190 円
1 月 4 日 40 ドル 200 円

1 月 2 日に株を売ってドルが 97 ドル入り、4 日に 60 ドルでなにかを売った。

このとき、為替差損益はこう計算するべきです。

為替差損
1/1 - 1/2 3 × (130 - 110) = 180
1/2 - 1/3 100 × (190 - 130) = 6000
1/3 - 1/4 100 × (200 - 190) = 1000

合計 7180

その日の為替差損益は

昨日の資産 × (今日の円 - 昨日の円)

で、これを 365 日やった合計が年間の為替差損益になる。取引でなく、資産から為替差損益を計算する。

国税庁や証券会社にいる人で、この計算はおかしいと思う人は、私を見下してその根拠を言ってほしい。おかしいなら、具体的な計算式をこうして発表するべきです。あいまいな根拠で偉そうな能書きを垂れても意味がない。わかりにくい公開は公開といえない。

今日の円

ドル円はいつも変わるので、こうした虫唾の走る計算をするときは

外国為替公示相場ヒストリカルデータ

などを使ってその日のだいたいの為替を使う。どこかの記事で「普通は三菱 UFJ を参考にする」とあったけど、普通でもなんでもない。なんだかむかついたので三菱でなくみずほ銀行にした。

為替差損益を計算するときは

ドル資産 相場
1/5 400,000 112.8
1/6 420,000 113.6
1/7 415,000 114.2

のように表計算ソフトに書く。例えば日付が A 列、資産が B 列、相場が C 列だったら、D 列に為替差損益を

D5 = B4 × (C5 - C4)

などと書いて、最後に D 列を合計する。

SBI 証券

この証券会社はドル資産高の推移を毎日には公開していない。口座に表示される外貨をユーザーが毎日記録しないかぎり、資産の推移はわからない。

My 資産という新しい画面にみすぼらしい折れ線グラフがある。そこに一週間ごとのドル資産を日本円換算でチェックできる。

どうしてドル資産を日ごとに公開しない? 単純なものをわざわざ複雑にするところはほぼすべての日本企業に共通している。取引報告書もドル資産は四半期ごとに送付されるため、毎日のデータはわからない。

つまり、取引ごとに送られる文書をすべて見て、購入して減った額と売却して増えた額、手数料、配当金のすべてを自分で管理しないといけない。

ムカムカしすぎて反吐が出る。不愉快で、胸くそ悪くて、どうしようもない。実にどうしようもなくて、顔がひん曲がりそうになる。

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