2022年最新プログラミング言語ランキング：時代遅れにならない言語はJavaとPython

TIOBE、RedMonk、Stack Overflowといったサイトがプログラミング言語のランキングを毎年のように発表している。このランキングは、高校生や大学生、技術者を目指す人、今技術を仕事にしているすべての人が意識するべき指標になる。

プログラミング言語は人工的な言語であり、勉強して得になるものとそうでないものがある。今、そして将来どの言語を選択するかは、技術に携わる人の一生をある程度決定する。

結論：強い言語と弱い言語

今後も支配的な立場を崩さない言語は次の2つかもしれない。

Java
Python

現在は一定のシェアを持っているが、今後衰退する可能性がある言語はRubyである。

TIOBE（2022年）

2022年6月に発表されたTIOBEのプログラミング言語ランキングによると、Python、C、Java、C++、C#の順に重要で、Goが昨年から大きく順位を上げている。

言語	レーティング
Python	12.20%
C	11.91%
Java	10.47%
C++	9.63%
C#	6.12%
Visual Basic	5.42%
JavaScript	2.09%
SQL	1.94%
Assembly	1.85%
Swift	1.55%

Source: TIOBE Index for June 2022

RedMonk（2022年）

2022 年の RedMonk 最新調査では JavaScript、Python、Java が上位 3 言語となっている。

JavaScript
Python
Java
PHP
CSS
C#
C++
TypeScript
Ruby
C

The RedMonk Programming Language Rankings: January 2022

RedMonk では C 言語が比較的下にある。Java と Python だけでなく、JavaScript も学ぶ価値のある言語だとわかる。RedMonk では PHP が上位にある。

Stack Overflow

Stack Overflow は開発者が質問・回答するサイトで、質問や回答の数などによって言語の人気度がわかる。

言語	スコア
JavaScript	64.96%
HTML/CSS	56.07%
Python	48.24%
SQL	47.08%
Java	35.35%
Node.js	33.91%
TypeScript	30.19%
C#	27.86%
Bash/Shell	27.13%
C++	24.31%

Stack Overflow が調査した 2021 年度の Most Popular Technologies では web言語（JavaScript、Node.js、TypeScript）が人気であり、web 言語を除くと Python、SQL、C# が人気だとわかる。

IEEE

IEEE はアメリカの電気・電子工学の組織で、さまざまな製品の標準化を推進している。IEEE Spectrum が発表したプログラミング言語ランキングでは Python がトップとなっている。

言語	スコア
Python	100.0
Java	95.4
C	94.7
C++	92.4
JavaScript	88.1
C#	82.4
R	81.7
Go	77.7
HTML	75.4
Swift	70.4

Top Programming Languages 2021 - IEEE Spectrum

嫌われている言語

ZDNetがStack Overflowの発表データをもとに「嫌われている言語ランキング」を論じている。

最も嫌われているプログラミング言語は？--Stack Overflowが調査結果を発表

記事は、PHPとRubyが嫌われていることを明らかにしている。Perlは突出して嫌われているようだ。

まとめ

こうしたランキングは参考程度にするべきだが、JavaとPythonはだいたいのランキングで上位に入っている。C言語系はC、C++、C#があり、どれもランキングはあまり一定しない。Appleアプリの公式言語であるSwiftも同様に一定しない。

RubyとPerlはランキング上位から外れつつあり、今後のメイントレンドにならないことが示唆されている。

JavaScriptはStack Overflowで最も人気がある一方、最も分化が進んでいる。webで美しい画面を表示するためにはJavaScriptが必須になるが、その独特な言語仕様からさまざまなフレームワークが生み出され、フレームワーク同士の競争になっている。

上で紹介したようなサイトでは、「C言語とC++は難しい言語である」としばしばコメントされている。この2つは実際にとても難しく、時間的なコストが高いが、速度やメモリなどの節約がシビアに求められる場面で必須になり、今後もメインストリームであり続ける可能性が高い。

エンタープライズだけでなく、Googleアプリでも使われるJavaは支配的な立場を崩しそうにない。Pythonはデータサイエンス、機械学習からwebまで広範囲に利用されている言語で、Google、Instagram（Facebook）、Dropboxといった大企業に使われている。今どのプログラミング言語を学習するべきか悩んでいたら、JavaとPythonが最も現実的といえるかもしれない。