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勉強のやる気が出ないときに勉強をやる方法を解説してみる(高校生と大学受験生向け)

ひさしぶりに教育の記事を書いてみる。今日は「勉強のやる気が出ないときに、それでも勉強をやる方法」をざっくりわかりやすく解説してみます。解説というか、個人的な意見というか…。

大前提として、勉強のやる気が出ないときは、やっても効率が悪いので、無理して勉強する必要はないです。でもこの記事を読んでいる高校生や受験生の半分くらいの方は、

「いやいや、そういう身もふたもない話されても困る!」

と思うので、もう少し現実的な話をしてみます。私の経験では、人と話をしながら勉強する、というのが今回の解決法になります。

★友だちや同級生、あるいは先生と勉強の話をする

私もいろいろ試したけど、結局これに尽きてしまう。例えば化学式が覚えられないときは、隣の人に「グルコースの化学式ってなに?」と話してみる。で、そこからフルクトースとかアミノ酸の化学式の話に入っていけばオッケー。

互いに問題を出したり、解法を説明したりする仲間をつくると、やる気が出ないときも勉強をやるようになります。だって勉強が会話であり、会話が勉強になるんですもん。

ぜひ昼休みや放課後に試してください!

「あ〜今日は勉強したくない!」と思っても、同級生に「ねえねえ、三角関数の加法定理のことなんだけど…」と話をふられたら、頭を加法定理のほうにもっていきますよね。否が応でも。

「やる気が出ないときに勉強をやらない」というのは、一人でいるからです。人間は一人でいると、まあ実にろくなことをしないっす。だから受験生はなるべく同じ目標をもった受験生と一緒になり、勉強の話をずっとしているのが◎。

私の母校、開成中学校と開成高校は「いつも誰かと勉強の話をしている」という土壌がありました。私はあまり友だちがいなかったけど、それでも四六時中勉強の話をしていた。「あの熱化学方程式のことなんだけどさあ」みたいな軽い感じで。

短い期間だったけど、私は鉄緑会にいたときがあった。そのときは筑波大学附属駒場高校の人と仲良くなって、勉強(特に英語)とライトノベルの話ばっかりしていた気がする。

ここで東大の話もしてみる。私は東大に入ってゲームセンターざんまいだったとここで何回も書きました。そんな私も同級生と会うときは勉強の話ばかりしてました。私は数学科に進学し、そこで数学輪講(だったかな。そんな感じの名前の授業)というシステムを知りました。

ざっくり言うと、輪講というのは、みんなが集まってぺちゃくちゃ会話しながら勉強するというもの。でも、ちゃんと会話するには、会話の参加者全員がきちんと勉強している必要があるし、会話についていくためのその場しのぎのやる気が求められる。

★輪講→やる気があってもなくても、やる気を出すことを強制される

輪講は東大の授業で一番よかった。プリンストン高等研究所のような雰囲気があって、これぞ真の勉強という感じ。実際のプリンストン高等研究所についてはまったく知らないけども…。

ほとんどの人は好きで勉強しない。半ば強制されて、しかたなくやる。でも先生や親に「勉強しろ」と言われてもぶっちゃけ効かない。「勉強やらないと!」って真に思うときは、同級生や友だちと会話しているときのみ。いや本当に。

おそらく人間とは、他者とのかかわりあいで成長する。孤独に勉強していると、

勉強のやる気が出ない

勉強しない

成績が落ちる

ますます勉強のやる気が出ない

の無限ループに陥りやすい気がする。誰かと切磋琢磨して勉強することで、この負の連鎖を切れると私は思う。

今回の結論:誰でもいいから、とにかく勉強の話をする

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