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新しい元号は「令和(れいわ)」と発表:出典由来は万葉集第三十二首・梅の花の歌「初春令月」から

2019年4月1日午前11時30分すぎ、菅官房長官が新しい元号「令和」を発表しました。万葉集の和歌から「令」と「和」をとっているということです。

引用は万葉集第三十二首序文の「初春令月…」(梅の花の歌)から。菅官房長官がその和歌を口頭で伝えました。

令和

万葉集の出典「初春令月」

新しい元号は万葉集の「初春令月」から引用されていると発表。

初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。

書き下し文:

初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす

しょしゅんのれいげつにして きよくかぜやわらぎ
うめはきょうぜんのこをひらき らんははいごのこうをかおらす

スマートフォン用に見やすくしたもの:

初春の令月にして
しょしゅんのれいげつにして

気淑く風和ぎ
きよくかぜやわらぎ

梅は鏡前の粉を披き
うめはきょうぜんのこをひらき

蘭は珮後の香を薫らす
らんははいごのこうをかおらす

梅の花の歌ということで、今の時期とうまく重なっています。この引用と和歌の意味すること、国民に伝えたい意味などは安倍総理が伝えることになっています。

令について

「令」はこれまで元号に使われたことのない漢字です(現時点での調べ。訂正の可能性もあります)。

12時15分追加

安倍総理の発表で、「一人ひとりが梅の花のように咲き誇るように。一億総活躍社会になれば…」と願っていると発表。自然や文化を強調しながら、個人の発展を祈ると伝えました。

また平成は総じて厳しい時代だったとして、長い冬が終わり、温かい春がくることを希望して「梅」の歌を選んだようです。

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