高校倫理 ギリシャとヘレニズム

ソフィストとは?ギリシャ哲学の相対主義(プロタゴラス「人間は万物の尺度である」とゴルギアス)

ソフィストとは、古代ギリシャにいた弁論家のことです。ソフィストは言葉が巧みで、高度な話術をもっていました。「人間は万物の尺度」で有名なプロタゴラスもソフィストの一人。

ソフィストが活躍していた時代:紀元前5世紀頃

ソフィストとはなにか

紀元前5世紀頃、ギリシアのアテネを中心に活躍していました。ソフィストは高度な弁論術によって相手を巧みに説得し、金銭を得ていたとされます。

ソフィストはタレスなどの自然哲学者やソクラテスとしばしば比較されます。ミレトス学派などの自然哲学者はアルケーという絶対的な真理を探求していましたが、主なソフィストはそれを否定しました。

プロタゴラス

ソフィストの代表であるプロタゴラスは、「人間は万物の尺度である」という言葉を残しているように、真理は人それぞれによって異なる相対的なものと考えていました。

プロタゴラス

ゴルギアス

プロタゴラスより真理に懐疑的だったソフィストがゴルギアスです。ゴルギアスはプロタゴラスと同様、絶対的・普遍的な真理はないとしたうえで、そのようなものがあったとしても、知ることも伝えることもできないと考えました。

一般に、真理を知ることはできないという考えを不可知論といいます。

ピュシスとノモス

自然をピュシス、人為や慣習をノモスという。自然哲学者はピュシスとアルケー、ソフィストはノモスに関心を持っていました。

思想家 自然哲学者 ソフィスト
代表 タレス プロタゴラス
立場 絶対主義 相対主義
対象 ピュシス ノモス

注意:相対主義という言葉は使われるが、絶対主義という言葉はほとんど使われない。上表は便宜上のもの。

ノモス nomos は economy などの -nomy の語源であり、ピュシス phusis は物理 physics の語源です。

後世の解釈

ソフィストは自分の都合のいいように話す詭弁家というニュアンスが強く、いい意味で使われることは少ない。しかしプロタゴラスの「人間は万物の尺度である」という言葉や、相対主義的な考えは広く伝えられています。

ソフィストはソクラテスやプラトンなどと対になる思想家です。下の記事を読んでソクラテスやプラトンもチェックしましょう。古代ギリシア思想で出てくるギリシア語の単語と意味は試験によく出ます。

倫理で出てくるカタカナのギリシア語一覧

ソクラテス
プラトン
アリストテレス
自然哲学者とアルケー
古代ギリシア思想(練習問題)