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今の米国株式(アメリカ株)に思うこと(2020 年 6 月):これからは市場の成長率と独占力に注目しよう

この記事は個人的な主観にすぎないので、忙しい人は今すぐ検索画面に戻ったほうがいいと思う。

今のアメリカ株はテクノロジーとそれ以外で二極化しているが、私はテクノロジー株を持っているので恩恵を受けている。その上でこの相場は狂っていると感じる。

思うこと:

  • 超巨大会社はたぶん 80 年代のそれよりは割安
  • ネットワークとクラウドは極端に割高になっている
  • Netflix が Disney と同じ水準になる根拠がほとんどない
  • Facebook などのソーシャルメディアはバリエーションを見直されるべきだ

私は数ヶ月前の暴落中、テクノロジー株をいくつか買った。結果、それらは上がった。しかしその動きはほとんどハッタリで根拠がないように思う。株価を妥当と主張している自称金融評論家は都合のいいことを言うが、こういう人たちはクラウド事業が薄利多売で競争過剰な市場になっていること、そして Apple のようなブランドや Microsoft のような支配力を今後持つ会社が生まれにくいことを理解していない。

Netflix と Disney の時価総額は同等になっているが、これが今のテクノロジーバブルを象徴している。オリジナル作品を大量生産すればするほど、高リスクな映像メディアに特有の罠にはまっていく。結局、メディアはルイ・ヴィトンのように合併をくりかえして付加価値競争に抗うしかない。

多くの人はソーシャルメディアをプラットフォームビジネスと考えているが、それはかなり楽観的で近視眼的な見方である。今後もプラットフォームは産業の流通を支配するが、今後の軸は 140 字のくだらないコメントをたれ流しにする無責任ソーシャルメディアでなく、垂直統合を目指すマイクロメディアと決済プラットフォームである。そして一番重要なプラットフォームは、プログラムとデータベースを牛耳るプラットフォームであり続ける。

ほとんどの自称評論家は、消費者に一番近い市場と、最下層のインフラが最も独占力を持っていることを理解していない。先進国の成長率が低下する時代は、ニッチな市場成長率(外的制約)と市場独占力(内的制約)の二つが最重要指標になる。

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