エッセイ 教育

理系と文系はどっちが有利?高校生の文理選択を考える:たぶん文系を選ぶメリットはない

「高校一年生ですが理系と文系のどちらを選べばいいですか?」という質問がありました。ここで回答します。文理選択は高校生にとってターニング・ポイントになりますが、ここを正直につっこんで解説する人は(予備校も含めて)少ない。今回の結論はこんな感じ。

以前は「国語が苦手だったら理系にするべし」と言っていました。ただ、最近の経済状況を考えると文系を選ぶメリットはないです。文系の人から怒られてしまうけど、こういうことは誰かが正直に言ったほうがいい。文系はたぶん損する。

ドリル

ここは日本だけど、労働力は流動的になっているからアメリカと比較することは重要です。日本はすでに移民大国になりつつあって、単純労働の人材市場はかなり流動的になっています。アメリカは現在、弁護士や医者などの有資格者を除いて、プログラマーが勝ち組の職業になっています。要するに数学系が最も稼いでいます。

高校生は YouTube を知っていると思いますが、YouTube はユーザーにおすすめ動画を表示しますね。いつも見ている動画と同じようなものを関連動画として表示する。これをレコメンドといいますが、これは機械学習を使っています。機械学習は数学の応用分野なので、コンピューター・サイエンス、統計学、代数学を深く理解していないといけません。

Amazon や Google といった会社のプログラマーは平均で 1,500 万円の給与をもらいます。日本でこんな給与を出す会社はほぼない。私の英会話の先生もアメリカからきた人ですが、「数学科とコンピューター学科は一番有利だ」と言われました。私は数学科出身だけど、大学で出ていると有利な学部は理学部、工学部、そして医学部で間違いないと思う。薬学部はちょっときついかな。

おすすめ学部

今回は単に有利・不利の話をしているからざっくり言うけど、経済学部と文学部は正直もう厳しいと思う。ビジネスは経営、開発、事務、営業の四つがあります。文系はだいたい事務と営業に配属されますが、産業のソフトウェア化(software is eating the world)で労働が失われるのはまさに事務と営業なんですよね。

優秀な学生なら、世界のトレンドに逆らうことがいかに危険かわかるはず。

おすすめしない学部

弁護士にならないなら法学部に行ってもしょうがない気がする。とすると理系に進むしかない。

なぜ理系が有利か?

私はプログラマーなので身をもってわかっているけど、プログラマーはウェブでいろいろなことができる存在です。みんなインターネットを見ています。なのでインターネットにあるものを作る能力はかなり重宝されます。

参考:早めにプログラミングを勉強しよう

プログラマーだけでなく、ロボットなどの産業機械に携わるエンジニアもかなり重宝されます。現在さまざまな分野で労働力が人から機械に置きかわっていますね。その機械を作っているのはエンジニアです。

優秀な学生は今後失われる労働に就いてはいけない。そのためには機械の側につかないといけない。そしてプログラマーとエンジニアは機械を作る側に立っている。こうした職業に就くには、高度な理学をマスターしていないといけない。

コンピューター

今の日本には数学をマスターしたプログラマーがほとんどいません。それが逆に私の強みになっています。もし数学が嫌いでなければ数学科を目指すことをおすすめします。そもそも知識の王様は科学で、科学の王様は数学。数学の学位はあなたの未来をよりいいものにするはず。

結論:仕事を奪われないために理系を目指そう。

数学が絶望的に苦手だったら文系にする

数学が本当に嫌いな人は文系に進学したほうがいいと思う。嫌いなものを好きになろうとするのは間違った戦略です。

高校数学は数学Ⅲがとても時間がかかるので、数学Ⅲが始まる前に文理選択を決めたほうがいいですね。数学は三角関数が一番やっかいな分野なので、高校一年生の人は三角関数を早めに勉強して、あの独特な計算に慣れたほうがいいと思います。