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高校物理のおすすめ参考書と問題集

高校物理はできるだけわかりやすく、ボリュームの少ない本を選ぶことがポイント。物理はたくさんの問題を解けばできるようになるという学問ではありません。理論を適切に理解すれば演習量は少なくてもすみます。

参考書はできるだけわかりやすく、問題集はできるだけ薄く。

橋元の物理をはじめからていねいに(東進)

東進から出ている橋元物理というシリーズを参考書としておすすめします。力学編とその他に分かれていますが、どちらも同じようにわかりやすい。橋元シリーズは物理を初めて勉強する人を主な対象としているため、物理がある程度わかる人は物足りない印象を受けるでしょう。

しかし高校物理の理論や本質は橋元シリーズが説明しているボリュームで十分です。それ以上深く勉強しようとしても効率が悪いでしょう。物理は理論と演習問題を平行して勉強するべき学問です。これは大学に進学して量子力学や相対性理論を勉強する時も同じで、理論ばかりを勉強して計算問題を疎かにしているといずれ破綻します。

橋元シリーズはすべての物理選択者におすすめの参考書です。

物理入門問題精講(旺文社)

物理でよく使われる問題集。『入門』という名前がついているように問題は簡単。しかし物理は難しい問題をやれば実力がつくかというとそうではなく、むしろ簡単な問題を適切に処理できる力のほうが重要です。そのためまずはこの問題集をおすすめします。

理論をかじったばかりの人でも「なるほど」とわかるように一問一問をきちんと説明しています。ページレイアウトもよく考えられており、長年使われている実績も感じられます。

またページ数も200ページ超えで少し分厚いように見えますが、一ページ一ページにゆとりがあるため想像しているほど量はなく、意外にさくっと終わります。

基本的に物理を初めて学ぶ方から中級者におすすめします。

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