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満員電車のストレスと人間の幸福度〜長時間通学・通勤は人生を無駄にする

学生と社会人にとって満員電車は天敵です。近年は満員電車と幸福度の研究がさかんに行われています。まずは有名な記事を見てみましょう。

満員電車のストレスは戦場兵士以上

BBCが11月30日に報じたところによると、この調査では、臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、会社に通勤する人の方が強いストレスを感じるとの結果が出たという。

この調査を行った心理学者のDavid Lewisは、125人の通勤者の心拍数および血圧と、トレーニング中のパイロットや警官のそれとを比較した。その結果、通勤者の感じる不安は状況をコントロールできないためにいっそう悪化することがわかった、と同氏は述べている。

引用:CNET Japan、2004年12月02日、通勤ラッシュによるストレスは戦場以上--調査報告

CNETの記事から、私たちが毎朝感じる苦痛は、戦場の兵士が感じるストレス以上だとわかります。平然と乗っているように見えても、内心はつらくてしかたないことが数値的に明らかにされています。

満員電車に乗ってもストレスはないという人はほとんどいない。平気な顔をしている人も、持続的にストレスを受けていることで健康的に影響が出てくるかもしれない。そもそも戦闘機のパイロットと比べている時点で、通勤は大変な仕事といえるでしょう。

1日通勤時間が20分増えると、仕事満足度は給料マイナス19%と同程度に悪影響

アメリカの平均通勤時間は、往復50分。だが、中にはもっと長い時間をかけて通勤している人もいる。ちなみに日本の平均通勤時間は1時間10分で、東京圏に限れば1時間45分だ。

イギリスの研究によると、1日の通勤時間が20分増えることで、仕事の満足度は給料が19%減るのと同程度の悪影響を受ける。

引用:Business Insider、Tanza Loudenback、Oct. 25, 2017, 05:30 PM、通勤時間が20分増えると危険な結果に —— その対処法とは?

Business Insiderの記事では、通勤時間が少しでも伸びると仕事の満足度が大幅に減ることを示している。アメリカと日本の通勤時間の差と乗車率を考えると、東京近郊のストレスが尋常でないことがわかります。

長時間の通勤がもたらすストレスの高さは、年収が40%アップしないと割に合わない

博士は1985–2003年にかけてドイツで行われた幸福度調査を分析し、「長時間の通勤がもたらすストレスの高さは、年収が40%アップしないと割に合わないほどだ」と断じたのです。

引用:HARBOR BUSINESS Online、2016.04.30、要注意! 長時間通勤があなたの「人生」を削るこれだけの理由

長時間通勤は年収40%の増加と相殺されるくらいひどいものです。

満員電車のストレスと人間の幸福度

以上見てきたように満員電車はとんでもないストレスをもたらします。

長時間通学・通勤は別の意味で貴重な人生を損ないます。片道一時間半は往復三時間。化粧や荷物の整理など、出かける前のバタバタした時間をもろもろ含めれば、往復三時間半くらい。四時間とすると、一日の六分の一がどうでもいいことに使われていることになる。電車に乗っている時間のほとんどは非生産的で、実際なにも生んでいない。