エッセイ 教育

理系の高校生は東大と京大のどちらに進学するべきか?

「理系の高校生は東大と京大のどちらに行くべきか?」という質問を受けたので、この記事で回答します。この記事はあくまでも主観的な意見にすぎません。

回答

たぶん海外に行ったほうがいい

東大か京大かという選択はそもそも間違っている。たぶん英語を勉強してアメリカかイギリスの大学に進学するほうが 3 倍くらいいい。その理由は 4 つある。

東京大学とスタンフォード大学の予算

東大と京大を比較すると、たぶん東大のほうがいい

私は東大の数学科を卒業した。東大数学科には一定数の京大派がいて、私もその一人だった。小平邦彦は東大だが、広中平祐と森重文は京大で、学生に人気の数論と代数幾何学は京大が一見リードしている。本当のところは知らない。

視野の狭い理系(過去の私のような世間知らず)はそうした理由から京大に好印象を持つが、どちらも日本の科学に貢献している。京大は理系に強い、東大は文系に強い…という印象はたぶんずれている。学術的な研究でどちらがリードしているかわからない。わからないほど同程度に優れている。わかるのは、どちらも最近できたばかりの大学より贅沢な研究施設と人脈があること。

ここまで言って「たぶん東大のほうがいい」と言うのはメディアの影響があるから。東大と京大のどちらがすごいか、というくだらない偏差値志向をメディアは好むが、その浅はかな戦略に乗るのは浅はかとは言えない。

偏差値は存在しない

こうした質問はメディアと予備校の偏差値主義から生まれる。偏差値は実にくだらないイデオロギーで、偏差値を計算する受験専門誌はこの世で最もつまらない仕事をしている。

実際は東北大学も神戸大学も、岡山大学も北海道大学も科学に貢献している。にもかかわらず、一回きりの試験にもとづく偏差値で大学を比べること自体が傲慢で狂っている。

その傲慢な仕事にも 90 年代後半からツケが回っている。偏差値を開発・マーケティングした塾と予備校、メディアと出版社は、実際のところ、他の市場より付加価値を生んでいない。