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脊椎動物の分類(呼吸、体温、変温動物と恒温動物)|中学理科・生物

背骨がある動物をセキツイ動物、背骨がない動物を無セキツイ動物という。中学理科では脊椎をセキツイと書くことが多い。

脊椎動物の分類

分類 呼吸 体温 子の生育環境
魚類 えら 変温 卵生 水中
両生類 皮ふ
肺(子はえら)
変温 卵生 水中
ハチュウ類 変温 卵生 陸上
鳥類 恒温 卵生 陸上
ホニュウ類 恒温 胎生 陸上

中学理科では爬虫類をハチュウ類、哺乳類をホニュウ類と書くことが多い。

脊椎動物の呼吸

魚は顔と胸びれの近くにえらを持っている。三日月形の割れ目がえらである。魚はえらから水中に溶けているわずかな空気を入れて、呼吸する。魚も陸上の生物と同じように呼吸自体は行うが、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類とやり方がまったく異なる。

両生類は魚類とハチュウ類の境目にいる生物で、子はほぼ魚だが、大人になるとほぼハチュウ類になる。

子  … 皮ふ + えら
大人 … 皮ふ + 肺

ハチュウ類以降の生物はすべて肺呼吸。くじらは水中で生きているが、ホニュウ類なので肺呼吸を行う。くじらはときどき海面の外に出てしおをふくが、実はそのときに大きく呼吸している。

変温動物と恒温動物

変温動物とは、環境に応じて体温が変わる動物のこと。恒温動物とは、環境によらず体温が変わらないこと。

人間は恒温動物である。寒いときも暑いときも体温はだいたい35度~37度であり、体温が著しく下がったり上がったりすると、命の危機にさらされる。人間にとって体温の調整は最も重要な生命活動の一つであり、体温が著しく下がると低体温症という症状を引き起こす。30度程度までは錯乱などの症状で止まることも多いが、体温が20度まで下がると昏睡状態に陥り、死に至ることもある。

一方、変温動物は環境の温度と体温がほぼ同じである。

卵生と胎生

人間は卵を生まない。ホニュウ類において子は母体から直接出てくるが、それ以外の種は子は卵に入っている。

卵生 … 子が卵に入っている
胎生 … 子が卵に入っていない

子の生育環境

魚類は水中、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類は基本的に陸上で生育する。両生類は、子のときは水中で育ち、大人になると陸上で生活する。

オタマジャクシは水中で生きているが、カエルになるとなぜか道端に出てくる。

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