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ビニロンの作り方:付加重合→けん化→アセタール化

ビニロンはじょうぶで綿に似た繊維である。ビニロンは酢酸ビニルを付加重合し、けん化し、アセタール化してできる。

酢酸ビニル
 ↓(付加重合)
ポリ酢酸ビニル
 ↓(けん化)
ポリビニルアルコール
 ↓(アセタール化)
ビニロン

酢酸ビニルからポリ酢酸ビニル
ポリビニルアルコールからビニロン

酢酸ビニルをポリ酢酸ビニルにする過程はポリエチレンなどと同じ付加重合である。この反応ではCH2CHの二重結合がとれて、分子どうしが結合する。

ポリ酢酸ビニルをけん化するとポリビニルアルコールになる。けん化は水酸化ナトリウムと反応させて COCH3 を H に変える反応。酢酸をのぞくイメージである。

ポリビニルアルコールとホルムアルデヒド HCHO を反応させるとビニロンができる。ホルムアルデヒドと反応させて構造を変えることをアセタール化という。

ポリビニルアルコールとビニルアルコール

ビニルアルコールは構造的に不安定であり、放置すると自然にアセトアルデヒドになるため、ポリビニルアルコールはポリ酢酸ビニルを経て合成する。

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