概念とは、抽象的なグループや性質を意味します。例えば「大学」は概念の一つです。東京大学は大学の一つで実際に存在しますが、「大学」というものはありません。「大学」とは東京大学や京都大学といったもののグループです。グループは概念の一種です。
また、「恥」も概念です。「恥」は目に見えないものですが、「恥」の気持ちはあります。授業中に怒られたり、舞台の上で失敗したりすると、人は恥という感情をもちます。恥は感情の性質です。
「重い」も概念の一つです。質量が大きいという性質を「重い」というのです。「重い」というなにかがあるわけではありません。「重い」は物体の性質です。
概念はコンセプトの日本語訳で違いはほとんどありません。ただし、日本でコンセプトといった場合、製品やサービスの目的を表すことが多いでしょう。
概念は目的と異なります。概念はグループや性質であり、明確な方向性はありません。概念は原因や結果といった因果関係でなく、具体的ななにかを抽象的に分類するための言語的・形式的な認識です。
日本で用いられるコンセプトという言葉は、概念と同じように分類を意味すると同時に、なんらかの方向性や因果関係を意味します。例えば、おもちゃのコンセプトは子どもの娯楽です。子どもが楽しむためにおもちゃがあり、目的は子どもの遊ぶ行為にあります。
概念…分類
コンセプト…分類、目的
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