東大合格に必要な4つの「メモのとり方」

メモのとり方に法則もへったくりもないとないです。ただし美しいノートを作ってきた受験生にとって最初のステップになるかもしれない法則は存在すると考えます。それが以下の4つ。

  1. 教科書や参考書に書いてありそうな情報は書かない。
  2. 先生の言葉や自分がその場で思いついたアイデアなど重要なポイントのみを書く。
  3. 小さい文字でごちゃごちゃと書かず、中くらいの文字で余白を作りながら書く。
  4. 学期ごと授業ごとにノートを変え、ルーズリーフを使わず30枚ノートを使う。

まず教科書や参考書に書いてある情報は書かない。すでに書いてあるものは見て覚えるほうが効率的です。先生が黒板に書いたものはすべて書く、という癖はできるだけなくしたほうがいいと思います。東大の教養課程にいた時、精神分析学かなにかの授業である先生がこれについて言及していたのを覚えています。書いてあるもの、知っているものをあらためて書いてどうする、時間の無駄だろうという話です。

これは蛇足ですが、一部の予備校では先生に美しい板書をするように求めています。本来生徒のほうが適切なメモを自由に加えるべきところを、先生が前のめりで書いてしまう、というスタイルがちらほら見受けられます。生徒にとってきれいでわかりやすい板書は大変けっこうなのですが、あまりにそれが行き過ぎると授業が写経タイムになってしまいがちです。

話を戻して、重要なポイントのみを記すという点について。教えているほうはすでに蓄えてある知識を流すだけですが、教えられているほうはそれを受け止めて、解析と整理を試みます。だから授業のスピードが速いとしばしば置いていかれる。一度速度差ができると焦って混乱が混乱を生む状況になるので、速度差が生まれないように一部の重要そうな情報のみを受け止める。

つまり「マイナスのとりくみ」が重要になります。なんでもかんでもがんばって聞くのでなく、最初から何割か捨てて残りを聞く。

学校や予備校の授業をすべて聞く必要はなく、半分くらい聞いていればだいじょうぶだと思います。著者は大雑把に言って4割は捨てていました。もし聞き逃した半分に重要なポイントがあったり、それを聞いていないと残りの説明のすべてがわからない、という場合もだいじょうぶです。だいたいは教科書に書いてあります。その日の授業は諦めて、先生の言葉を聞いているふりをしながら、教科書を追っかければいいと思います。

これは大学の授業でも会社の会議でもなんでも言えると思いますが、完璧主義かそれに近いものを求めて、他人の話をすべて聞きとろうとがむしゃらにメモをとる人がたくさんいます。

全部を理解しようともがいたが、結局ほとんどの知識を浅いところでしか理解できなかった、という結果になるくらいなら、最初から一部を捨てればいいのです。犠牲という隙間を作って残りをしっかりと入れるスタイルのほうが効率的です。

続いてノート自体の作り方。

まず小さい文字でごちゃごちゃと書かない。ノートのスペースはこの世で最も低コストな空間であり、贅沢に使うべきだと思います。狭苦しく書くと追記に時間がかかります。よく先生が「言い忘れていたけども…」と話を戻して黒板に追記しますね。この時、余白を作りながらメモをとっていれば容易に追記できますが、ごちゃごちゃしていると矢印かなにかを引っ張ったり、より小さい文字での追記を余儀なくされたりして、結果ノートが雑になってしまう。また6ミリや7ミリなどノートの1ライン分の小さい文字を書くよりも、小学生ノートのラインレベル(1センチ以上)の文字を書くほうが時間もかからず、ストレスも少ないと思います。くりかえしになりますが、ノートは低コストなので中くらいの文字サイズでさっさと素早く書くほうがいいと思います。

また学期ごと、授業ごとにノートを変えます。これは2つの理由があります。

  1. 経験を明確にするため。
  2. リフレッシュするため。

たぶん多くの人は授業ごとにノートを変えます。著者もそうでした。数学と英語をごちゃまぜにしている人はあまりいないと思います(ただし著者は大学生になってすべての教科を同じノートに書くという癖をつけてしまいました。害あって一利なしでした…)。しかし学期を横断して同じノートを使う人はたくさんいます。

ノートはあとで見返すためのものです。そして学期ごとにノートを分けると「前学期あれをやったんだな」と過去と今の勉強を明確に分けることができます。すると過去勉強したが今覚えていないところがはっきりと浮かび上がり、復習の手間が省けます。

また学期をまたいで同じノートを使うと気分がリフレッシュされない。過去は過去、今は今、というリフレッシュ感があると「今」への集中が上昇するのではないでしょうか。だらだらとした感覚を消すためにはノートの変更が手っ取り早いです。

以下のように、ノートの表紙に科目と日付を書くといいと思います。

英語 4月1日~7月17日 数学 9月1日~12月21日

など。

またルーズリーフについて。

ノートとルーズリーフはどちらがいいか、はひょっとしたら受験生にとって永遠のテーマになるかもしれませんが、あえてぶった切ると、ルーズリーフは避けたほうがいいと思います。なぜならルーズリーフは「経験」を連続にしてしまうからです。

ルーズリーフを使ってしまうと今のノートが過去のノートの延長になってしまう。明確な切れ目がなく、学期が終わってノートを見ても、終わった、という感覚はない。テストが終わった時のようなすっきり感がない。

ノートの枚数については、30枚くらいが適切ではないでしょうか? 50枚以上になると厚みのためノートがごわごわして、書きづらく、下敷きが使いにくいせいもあってシャーペンの芯がボキボキ折れがち、というデメリットばかりが目立ちます。勉強は環境をいかにストレスから遠ざけるかにかかっています。自分からあえてストレスを作る必要はありません。

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