塾と予備校の選び方:その塾は生徒、家族、先生の目的を一致させているか?

塾と予備校はとてもお金がかかるサービスです。そしてお金を払うだけの価値があるのかどうかわかりにくいサービスでもあります。

教育は具体的な形がなく、受験に合格することが目標であっても、全員が第一志望の学校に合格できるわけではありません。塾と予備校は根本的に競争の上に成り立っており、ただでさえ対価がわかりにくいものが、一層不透明になっています。

塾と予備校にお金を払う「見返り」はもちろん学力アップと合格です。しかし全員が学力アップできるわけではなく、合格できるわけでもない。合格者の家族が「お金を払ってよかった」と思えるためには、もっと違った側面からサービスの質を考える必要がありそうです。

今回は教育サービスそのものを考えつつ、塾と予備校の選び方について考えてみましょう。

教育サービスとは、教育に目的をもたせることにある

自分が何のためにその授業を受けているかを認識できることが、おそらく本当に教育的なことです。例えばダンサーになりたい人が受験以外の目的で生物の単語を覚えることは、どんな意味があるでしょうか?

教養をつけるという意味で生物の単語をつめこむ努力は素晴らしいし、努力している時間はきっと何かの役に立ちます。しかし同時に私たちは有限の時間を生きているのです。無限に長い人生を送っているなら、自分がまったく関心を持っていないことに大量の時間をかけてもいいでしょう。

私たちと多くの生徒は、ただ漠然と教育されることに慣れてしまって、目的をあまり認識していません。ダンサーになりたい人にとっては、ただなんとなく世界史を勉強して、ただなんとなく物理を勉強するよりも、ダンスにかけている時間のほうがきっと有意義なはずです。それは、ダンスの練習は自己実現に向かうために必要だとわかっているからです。

そして塾と予備校といった教育サービスは、世界史や物理といった科目にこうした目的をもたせることで初めて価値を持ちます。「この物理の問題が解ければ○○大学の理学部に入りやすくなる」といった目的をカリキュラムに持たせることが、教育サービスの出発点です。

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塾、家族、生徒の三者で目的を共有している塾を選ぶ

目的を持つという意味で、受験予備校が最もサービスとして成り立っています。東大合格率の高い予備校ははっきりとした目的を持っています。「東大に入る」という一つの目的に向かって、予備校も先生も生徒も邁進するのです。

しかし一部の塾はそれと真逆に、のびのびと自由な教育を受けることを目的としています。塾によって形は違います。教養をつけることが目的かもしれないし、コミュニケーション力をつけることかもしれない。

いずれにしても塾選びで決定的に重要なことは、みんなでその目的を共有することです。生徒が小学生くらいであれば、塾と家族が明確な目的を共有する必要があります。

特に大学受験を控えている高校生は、三者で目的を共有しなければいけません。候補に上がっている塾や予備校はそうしたコミュニケーションをきちんとはかっているでしょうか? 営業マンや先生は自己主張が激しくないでしょうか? その塾は家族の意図をきちんとくみとっているでしょうか? 先生は生徒の心理状態を分析して、生徒の目的意識を維持させることができるでしょうか?

目的が一般的でない場合、授業料は自然に高くなる

不思議なことに、目的が一般的であればあるほど授業料は安くなります。医学部専門の予備校は高くても許されます。それは医学部に特化した授業ができる講師が限られるだけでなく、医学部という目的がそもそも一般的でなく、市場が狭くなるからです。市場が狭ければ狭いほど、そこにあるサービスの価格は高くなります。

逆に言えば、価格が高くなっても質のいい授業を受けられるとは限らないのです。

授業料が高いから必ず成績が上がる。授業料が安いから成績はあまり上がらなくてもしかたない。というのは、目的が失われた教育サービスに対して私たちが考えてしまうことです。

塾、家族、生徒の目的が一致しているとき、比較的安い授業料でも素晴らしい結果が得られます。目的が一致していないとき、授業料は高くつきます。

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結論:家族や生徒と健全にコミュニケーションをとろうとしている塾を選ぶ

塾や先生が家族の意見に反対するとき、その塾の良し悪しがはっきり出るでしょう。コミュニケーションをとっていれば互いの方針にずれが出ることはしかたありません。

しかし、もし塾が家族のはっきりとした目的に逆らって、営利活動を続けるために意図的に目的を操作しているなら、そのずれは「悪いずれ」です。方針のすれ違いにはいいものと悪いものがあります。良くない塾は、家族の方針よりも営利活動を軸にした方針を優先させます。逆にいい塾は、営利活動よりも家族の方針を重視するでしょう。

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