高校で習うキリスト教まとめ

キリスト教のおおまかな流れ

キリスト教は仏教とイスラム教に並ぶ世界三大宗教の一つで、イエスキリストが創始しました。キリスト教はユダヤ教世界から生まれた背景からユダヤ教の聖書である旧約聖書も聖書の一つとします。キリスト教には二つの聖書があるのです。

キリスト教の聖書は二つ

  1. 旧約聖書 … 神とイスラエルの民の契約
  2. 新約聖書 … イエスをキリストとする新しい契約

新約聖書はマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書、パウロ書簡、ヨハネの黙示録などから構成されます。ここで登場するルカは漢字で『路加』と書かれます。どこかで見たことありませんか? 東京にある有名な聖路加病院の『路加』です。

新約聖書の構成

  1. マタイの福音書
  2. マルコの福音書
  3. ルカの福音書
  4. ヨハネの福音書
  5. パウロ書簡
  6. ヨハネの黙示録

キリスト教はユダヤ教世界から生まれます。イエスがいた当時、ユダヤ教のパリサイ派が大きな力を持っていました。パリサイ派はユダヤ教の律法を重んじ、イエスはこの律法主義を批判しながら福音や隣人愛について説いてまわります。その結果、ユダヤ教信者からイエスは神を冒涜する者として処刑されてしまう。

イエスの死後、イエスは復活したという信仰が生まれます。イエスは救世主(キリスト)であり最後の審判を行うといった様々な考えが原始キリスト教として受け継がれていきます。

イエスの活動から原始キリストまでの流れ

  1. イエスによるユダヤ教律法主義批判
  2. イエスが十字架刑に処せられる
  3. イエス復活思想が原始キリスト教へ

キリスト教はパウロとアウグスティヌスによってダイナミックに広がっていきます。パウロはもともとイエスを迫害する立場をとっていましたが、ある時、復活したイエスの声を聞いてキリスト教を信仰するようになります。パウロはキリスト教によって大切な考え方になる信仰義認説を唱え、キリスト教を各地に広めていきます。

アウグスティヌスはキリスト教最大の教父とみなされており、『神の国』や『三位一体論』を著してその後のキリスト教思想に大きな影響を与えました。高校の倫理ではアウグスティヌスの三位一体論がとりわけポイントになります。これは神、イエス、精霊が同一であるという理論です。

キリスト教の発展

・パウロ … キリスト教の最大布教者。 ・アウグスティヌス … 教父哲学 ・トマス・アクィナス … スコラ哲学

パウロ

・イエスの死は原罪(全人類の罪)への贖罪(つぐない)。 ・「原罪」とはアダムが「善悪の知識の実」を食べてしまった罪。これはユダヤ教の旧約聖書に書かれている。 ・三元徳(信仰、愛、希望)が大切だと説く。

アウグスティヌス

・プラトン哲学を使ってキリスト教を研究。 ・パウロの三元徳をプラトンの四元徳の上に置く。 ・アウグスティヌスによってキリスト教がローマ帝国の国教になる。

トマス・アクィナス

・アリストテレス哲学を使ってキリスト教を研究。 ・信仰と理性を区別し、理性の上に信仰を置く。

キリスト教関連の豆知識

・アウグスティヌスの母の名前

アウグスティヌスの母はモニカという名前の女性で、キリスト教教会から聖人として最大の敬意を受けています。モニカという名前はアメリカのサンタモニカという土地はこのモニカを由来としています。

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