損益計算書の基本(営業利益、経常利益、当期純利益の違い)

貸借対照表だけではその会社の売上や損益はわからず、売上や損益の「結果」しか見えません。そこで損益計算書の出番となります。

ほとんどの決算書において損益計算書は

・売上高 ・営業利益 ・経常利益 ・税金等調節前当期純利益 ・当期純利益

の順に利益を算出していきます。

売上高

言葉の通りその年の売上高です。一部のソフト会社を除き、ほとんどの会社において売上高のほとんどが原価やその他費用です。

営業利益

売上高から売上原価販売費及び一般管理費を引いた額が営業利益。会社の本質的な業務によって残った利益です。これがマイナスの場合、つまり営業損失となっている場合、本業はかなり不振で、経営は厳しい状態にあると考えていいでしょう。有価証券報告書の損益計算書では上から4~6行目あたりに記載されています。

経常利益

営業利益に営業外収益を加算し、営業外費用を引いた額です。本業と関係ないところで発生した収益と費用を加味するという感じです。

大企業の場合、営業外収益の重要項目として為替差益(あるいは為替差損)があります。ドルと円のレートをあらかじめ80円/ドルとしたが、実際は100円/ドルになり、その差が想定外の利益になったというものです。輸出企業に多く見られるので、例えばトヨタ自動車の損益計算書を見るとすぐにわかるでしょう。

また受取利息(配当金)や支配利息というお金の動きに基づく収益や費用もここに計上されます。私たちの暮らしに照らし合わせてもわかりますね。例えばサラリーマンであるAさんの一ヵ月の収入を20万円としましょう。Aさんは本業以外に副業として株式に投資しており、一ヵ月3万円の配当金が振り込まれているとします。

この時、Aさんは基本収入である20万円と配当収入である3万円をとりあえず分けて考えます。本業のほうでもっと収入を上げたいとか、配当金は配当金でもっと増やしたいとか。合算した23万円で考えても、本業の収入がどうなっているか見えないからです。

税金等調節前当期純利益

経常利益に特別利益と特別損失を加味した額が税金等調節前当期純利益です。

特別利益(損失)は本当に特別なものなので、各会社各年度によってバラバラです。そもそも科目としてもうけていない会社もあります。

当期純利益

税金等調節前当期純利益から法人税などを引いた、会社に最終的に残る「利益」が当期純利益です。最終的に増える「持ち分」ではありません。

当期純利益に配当金の支払いは含まれていません。当期純利益と支払配当金と最終的に増える持ち分は次の株主資本等変動計算書に記載されます。

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