幹細胞の種類(体性幹細胞と多能性幹細胞とプラナリア)|高校生物

幹細胞とは分化前の細胞のこと。細胞の赤ちゃん。幹細胞は未分化の細胞であり、自分自身のコピーと分化細胞に分裂する機能を持つ。

幹細胞→自分+分化した細胞

※「分化」とは特定の性質を持つように変化すること。

幹細胞は大きく体性幹細胞と多能性幹細胞に分けられる。

体性幹細胞

高校生物で最も重要な幹細胞は、造血幹細胞(血球芽細胞)である。造血幹細胞は、細胞分裂によって赤芽球や骨髄芽球といった細胞をつくる。赤芽球はさらに細胞分裂をくり返して最後は赤血球となる。

造血幹細胞は赤血球、血小板、リンパ球といった細胞になる赤ちゃんといえる。造血幹細胞は赤血球に分化することはできるが、例えば神経細胞になることはできない。

多くの幹細胞はあくまでも特定の細胞にしか分化できない。このように、特定の細胞に分化する細胞を体性幹細胞という。

多能性幹細胞

体性幹細胞に対して、ほとんどすべての細胞に分化できる細胞を多能性幹細胞といい、しばしば万能細胞と言われる。最新の研究によって作られた多能性幹細胞はES細胞(胚性幹細胞)とiPS細胞(人工多能性幹細胞)の二つがある。

ES細胞 … 胚由来
iPS細胞 … 体細胞由来

ES細胞は本人の細胞から作ることができないため、ES細胞から文化させた細胞が拒絶されることがある。iPS細胞は本人の細胞から作ることができる。

これらの多能性幹細胞は再生医療に役立つと考えられている。

全能性幹細胞

すべての細胞に分化できる細胞を全能性幹細胞という。分化できる幅で比較すると

体性幹細胞 < 多能性幹細胞 < 全能性幹細胞

となる。受精卵は全能性幹細胞である。

プラナリアの分裂

再生医療のテーマでよくとりあげられる生き物にプラナリアがある。プラナリアは体内に多くの全能性幹細胞を持ち、分裂して増殖する。切断すると、両方の傷口からもとの体が生えてくる。

一番下の画像はウィキペディア・コモンズより引用。パブリック・ドメイン。

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