勉強と試験に必要な好きな教科と嫌いな教科の扱い

いい勉強とは楽しい勉強のことですね。

楽しい勉強は不快な勉強よりもずっと効率がいい。英語が嫌いな人は英語が好きな人にたぶん永遠に勝てない。数学が嫌いな人は数学が好きな人にやっぱり永遠に勝てない。

好きな科目の数が多い人ほど受験の合格率は上がり、合格に必要な勉強時間は短くてすみます。

嫌いな教科はなぜか圧倒的に成績が悪い

私は化学が嫌いでした。だって面白くないんですもん。蒸気圧降下とか質量モル濃度とかの計算なんて、こんなん誰が「わー楽しい!」ってなるんだろ?って思っていました。

一方で身の回りにあるもの、イメージしやすいものの化学反応はそこそこ面白く感じていましたね。例えばグルコースとかの高分子の有機化学はわかりやすくて、なんとなくとっつきやすかった。

ただケイ素とかなんだかマニアックなオーラを放つものたち(13~16族くらいの元素)の反応式は最初頭に入りませんでした。ケイ素なんてなじみがないし、聞いたこともないし、「半導体に使われているからすごいんだぞ」と言われても、半導体ってなんやねんという。だからケイ酸ナトリウムとかの化合物は何回見ても覚えられませんでしたね。

そうするとやっぱり成績に反映されるんです。化学の成績はいつも低空飛行で、大学受験の勉強で忙しくなっても足を引っ張りつづけましたよ。

苦手は嫌いをつくる

そんな嫌いな化学はすぐに苦手な化学になるわけですが、だからこそますます嫌いになるんですね。

嫌い → 苦手 → 嫌い

こうなるともうダメですよ。

元素記号を見るのも腹立たしくなってきた頃、偏差値で40をとってしまいます。

勝てないゲームは嫌いなゲームになる

誰かの家に遊びにいってゲームをやったことがあるでしょう。それで絶対勝てないというものが出てくると、もうそのゲームを二度とプレイしたくなくなる。

私はとろいせいかコントローラーを握ってなんやかんやするのがとてつもなく苦手です。苦手だから嫌いになって、自然にやらなくなってしまうんですね。

最初から好きな教科は油断しないことが大切

私は大学生のときに公認会計士の試験を受けてあっさり落ちるという経験をしていますが、その原因は好きな教科の転落です。

公認会計士(の短答試験)は会計と法律の二つですが、最初は会計が得意で好きでした。会計は数字をいじることが基本、計算が基本で、計算力に自信があったその頃は会計がまあまあ好きだったのです。

一方の法律は大嫌いでした。

そうしてなんやかんやと勉強して試験が近づくにつれて、逆転現象が起きます。つまり会計がダメになって、法律がよくなってきたんですね。

結局、法律は合格水準に達して、会計は水準を大きく下回る結果で夢儚く散る結果となりました。

こんな結末を迎えたのも、「計算が得意だ」とたかをくくって会計を疎かにしたからです。最初はそこそこよかった成績が少しずつ下がっているのに、「でも計算力があるからまあいいよ」となんとなく勉強しない。

その愚かな傲慢さによって会計はボロボロに、かつて嫌いだった法律に抜かされることになったのです。

嫌いな教科は壮絶な努力を経て好きな教科になる

ではその法律はどうやって伸びたかというと、死ぬほど努力したんです。トイレとベッドの横に会社法と監査論のテキストを置いて、1日10時間勉強したからです。

私はまどろっこしい日本語が苦手で、ストレートな表現を好むので、「~においてのみ~することは否定できないと考えることは妥当である」みたいな文には強烈なストレスを感じるんです。

でもその胃のムカムカをおさえて、会社法の分厚い本を読みつづけると、どこかのタイミングで嫌いが好きに変わるんですね。これは体験しないとなんとも言えないところがありますが、一回悶絶するほど勉強するとわかると思いますよ。

楽して苦手克服?そんなものありえないよ

「そんなに勉強しなくても、あの塾にいってあの先生のアドバイスを聞けばたちどころに苦手克服できます!」みたいなうたい文句をたまに見かけますが、

そんなこと、あるわけないっつーの!

という話です。苦手を本気で克服したいなら、血を吐くような努力をするしかありません。

以上