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エッセイ 教育

小学校のプログラミング必修化はたぶん間違っている:小学生に必要な授業は数学と理科

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小学校でプログラミングが必修化されますが、小学生は本当にプログラミングを勉強するべきでしょうか? このメディアも学生の時からプログラミング言語の勉強をしよう:自動化の波に乗らないと将来生きていけないとプログラミング教育を猛プッシュしていますが、小学生はどうでしょう。

結論:小学生にプログラミングはいらないかも

プログラミングそのものは半年でできる

プログラミングとひとくくりに言っていますが、プログラミングにもいろいろあります。もし PHP のコードを書くことが目標なら一ヶ月ですみます。JavaScript だったら三ヶ月くらい。C 言語や Java は半年から一年かかるかも。

PHP のようなスクリプト言語はとても簡単で、三ヶ月くらいあればブログを制作できるようになります。そんなものを小学生のうちから勉強する必要はないですよね。

ここまではいわゆるプログラミングです。しかし世界は新しいスタンダード、つまり機械学習を要求しています。機械学習はプログラミングの一大分野で、言語は Python です。

ポイント:プログラミングはそもそも「普通のプログラミング」と「工学的なプログラミング」と「機械学習」がある

工学的なプログラミングは物理や工学(主にロボットや制御)のプログラミングで、言語は C 言語や C++ あたり。こちらはプログラミングというよりも工学的な開発に付加価値があります。

機械学習は Python と周辺のライブラリの知識に加えて、線形代数、グラフ理論、統計学といった知識が必要になります。

時代遅れにならないプログラミング言語は Python

結局、難しいプログラミングというのは、プログラミングそのものよりも数学や工学といった理系の知識が必要です。まずはここをおさえないといけない。

以前からプログラミング哲学といった記事でしつこく説明していますが、プログラミングってぶっちゃけ言語の理解よりも哲学的な思考力のほうが重要なんです。数学的な洞察力や分析力がないと上級者になれない。そう考えると、やっぱり数学をやって地頭を鍛えるしかない。

小学校にプログラミング授業はいらない。数学の時間を増やしてほしい

サイバーエージェントは小学生向けのプログラミング教室を開講しています。


プログラミング教育にくわしい人は誰でも知っている有名な教室です。素晴らしいと思います。プログラミングを勉強したい方はぜひ行ってみてください。

ただ、民間のプログラミング教室と公立小学校の授業はまったく違います。学校以外の自由時間をプログラミングに割くのはいいことですが、学校の時間をプログラミングに使うのは必ずしもいいことじゃない。

結局、プログラミングの中心は機械学習になってしまうので、数学や理科といった理系科目を勉強しないといけません。それ以外のプログラミングは大学に入ってから勉強できるし、たぶん熱心な学生は一年でバリバリコードを書けるようになります。

もはやプログラミングが産業の中心なので、差をつけたいなら数学を勉強するしかない。プログラミング教育はとても重要だけど、それよりも数学の授業時間を増やしたほうがいい気がします。

参考 理系と文系はどっちが有利?高校生の文理選択を考える:たぶん文系を選ぶメリットはない

文部科学省は「プログラミング!機械学習!」という時代の流れをものすごく表面的に理解して、ふわっとした議論で鼻くそをほじりながら義務教育の授業割を作ったとしか思えない。なんなんだよ文部科学省って。プログラミングの授業を必修化する前にやることあるだろ、とっとと飛び級制度をもうけろよ、なんで伸びしろのある学生が数年前に理解した内容をぐだぐだ何年も説明されなきゃいけねえんだよ、と役人に言いたいですよ、本当に。文部科学省ってなんなんだろ。なにがしたいんだろ。

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