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「幸福とは何か?」「どうすれば幸せになれるか?」の答え(エッセイ)

「どうすれば幸せになれるか?」と知人にきかれたので「よく食べて、よく寝れば幸せになれると思う」と適当に答えたが、意外に正しいような気がする。

人は何も考えていないときに最も正しい判断を下すから、この答えが幸せの本質かもしれない。

幸せとは何か?

私は、人は宗教的(精神的)存在からいよいよ物質的存在になる過程にいると思う。重要なことは、私たちの細胞がせっせとタンパク質を作り、ミトコンドリアがせっせとエネルギーを作ることだ。

経済は地方を分解して都会を作った。東京とはビルの集まりであり、それ以上でもそれ以下でもない。同じように経済は私たちの精神を分解して、一個体を作った。ここで個体とは細胞の集まりである。

この不幸を肯定すれば、幸せとは細胞をうまく生かすことに他ならない。東京の経済はつまるところ東京のビルを高くするためにあるが、幸せというエネルギーもまた細胞の寿命を延ばすためにある。

どうすれば幸せになれるか?

もったいぶって言うまでもなく、よく寝てよく食べることは幸せである。よく食べてよく寝ることもまた、幸せである。

脳髄液はリンパ液のように脳細胞の老廃物を除去する役割を持つが、この脳髄液は睡眠中に勢いよく脳内に広がるという説がある。便秘になって幸せを感じる人がどこにいるだろう? 寝て脳の便秘を解消することは、幸せの第一歩だ。

本当の意味で幸せになるにはどうすればいいか?

悪口を言うつもりはないが、ここまでの結論で満足しない人は暇であるに違いない。忙しいときの幸せは、そのほとんどすべてが寝食からやってくる。これは忙しい人であればすぐに理解できるはずだ。

ここでようやく「どうすれば幸せになれるか?」の答えがわかる。それは

寝食を忘れて仕事(勉強)する

ことであり、その後にやってくる寝食そのものが「幸せ」なのである。残念なことに、寝食という幸せに浸っていると「寝食を忘れている」状態から抜けるため、すぐに不幸になる。実に幸せと不幸は交互にやってくる。

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