イオン化傾向とイオン化列と空気、水、酸の反応

イオン化傾向は、その物質(金属)の酸化されやすさ、反応しやすさを示す。イオン化列はイオン化傾向の大きい金属を順番に並べた列で、次の通りである。

物質 空気との反応 水との反応 酸との反応
Li 常温 常温 塩酸・希硫酸
K 常温 常温 塩酸・希硫酸
Ca 常温 常温 塩酸・希硫酸
Na 常温 常温 塩酸・希硫酸
Mg 加熱 熱水 塩酸・希硫酸
Al 加熱 高温水蒸気 塩酸・希硫酸
Zn 強熱 高温水蒸気 塩酸・希硫酸
Fe 強熱 高温水蒸気 塩酸・希硫酸
Ni 強熱 - 塩酸・希硫酸
Sn 強熱 - 塩酸・希硫酸
Pb 強熱 - 塩酸・希硫酸
H - - -
Cu 強熱 - 硝酸・熱濃硫酸
Hg 強熱 - 硝酸・熱濃硫酸
Ag - - 硝酸・熱濃硫酸
Pt - - 王水
Au - - 王水

ここで空気との反応、水との反応、酸との反応の各言葉は次の意味をもつ。

空気との反応 常温 … 常温の空気で酸化される 加熱 … 加熱で酸化される 強熱 … 強く熱されることで酸化される - … 空気では酸化されない

水との反応 常温 … 常温の水で酸化される 熱水 … 熱水で酸化される 高温水蒸気 … 高温水蒸気と反応して酸化される - … 水では酸化されない

酸との反応 塩酸・希硫酸 … 塩酸・希硫酸と反応して水素を発する 硝酸・熱濃硫酸 … 硝酸・熱濃硫酸と反応する(水素を発するとは限らない) 王水 … 王水と反応する

最後の硝酸・熱濃硫酸の反応に注意。塩酸と希硫酸と金属の反応と違い、水素は基本的に発生しない。例えば銅に熱濃硫酸を加えると二酸化硫黄が生じる。