連結会計の基本(親会社と子会社の売上と利益の計算)|有価証券報告書の第5経理の状況
有価証券報告書の第5は「経理の状況」です。経理の状況は連結財務諸表等と財務諸表等から成ります。
1 連結財務諸表等
2 財務諸表等
「連結」ってなに?
連結会計とは、子会社を持つ親会社において、子会社の売上や利益も自社の売上や利益に加算するやり方をいいます。例を考えてみましょう。
(親)A社 売上 200万円 利益 20万円
(子)B社 売上 100万円 利益 10万円
A社は単独に売上200万円、利益20万円を達成し、B社も単独に売上100万円、利益10万円を達成しているとします。A社がB社の親であるとすると、A社の連結売上は300万円、連結利益は30万円になります。
(連結)A社 売上 300万円 利益 30万円
子会社の売上と利益を親会社に足し算しています。もう一つ別の例を考えてみましょう。今度は子会社がたくさんあるケース。
(親)A社 売上 500万円 利益 100万円
(子)B社 売上 100万円 利益 10万円
(子)C社 売上 100万円 利益 10万円
(子)D社 売上 100万円 利益 10万円
この場合、B~D社の売上と利益をA社に加算します。
(連結)A社 売上 800万円 利益 130万円
正確性を欠きますが、大雑把に言うと連結のイメージは以上になります。連結は子会社の決算の合算です。ただしA社とB社の間に取引がある場合、内部取引の相殺消去などさらに細かいステップを実際は踏んでいるので、本当は単純な足し算ではないということを頭の片隅に入れておく必要があります。
「財務諸表等」ってなに?
財務諸表等はいわゆる決算書です。貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュフロー計算書の4つから成ります。
経理の状況のうち1 連結財務諸表等は連結の財務諸表等、2 財務諸表等は子会社の決算を含めない親会社単独の財務諸表等を意味します。連結、単独の順です。
会計と決算の見方
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資本金と従業員数による中小企業の定義
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