Irohabook
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ChatGPT による検索エンジンの収縮と事実提供型ウェブサイトの衰退する未来にどう抗うか?

ChatGPT はかなり多くの分野でいろんなことに答える機械学習プログラムです。あまりに万能なので検索エンジンにとって代わる可能性があります。

Google → いろいろなサイトを見せる
ChatGPT → コンテンツを一発で回答

ChatGPT はまだ成長中だけど、これ以上成長したら検索エンジンを超えちゃう。なので Google は対抗して Bard を開発しました。だけど誤回答して株価暴落しました。

私はもう毎日 ChatGPT を使っています。なんかだんだん必需品になってきた。中学生のとき、みんなが Yahoo を見るなか、私は Google を使っていた。新しいもの好きの私にとって ChatGPT はかつての Google に思えてならないです。

Microsoft は ChatGPT を Bing に組みこむと発表。こうして Microsoft と Google の新しい対決が始まった。でも私は検索エンジンそのものの収縮が次世代インターネットの本質だと思います。

メディアの主要コンテンツは事実から感情になる

このウェブサイトはもともと私の日記から始まったけど、数学コンテンツなどをきっかけに教育サイトっぽくなりました。こうしたメディアは当時ほとんどなく、なにかを書いたらすぐに検索エンジンの上位にきました。

だって誰も書かないんですもん。でも三角比の定理とか書いてて面白くない!

2019 年からあきらかに競争が増えると、私はすぐに教育から離れてエッセイ中心にシフトしました。もともと私のなんでも日記から始まったわけだし、それが原点回帰ってもんよ!

2021 年からアプリケーション型にしました。つまり OpenAI が複数のツールを提供するように、ここもデータ・プラットフォームにしようと思ったのです。しかし API 化しなかったことでプログラムは無駄に肥大化し、拡張がきつくなりました。

そこでプログラムを解体し、とても大切なお知らせ:Irohabook は今後「本」投稿メディアになりますは投稿プログラムのみにして、残りは別ドメインに移すことにしました。

このアナウンスは適当な思いつきじゃなくて、何ヶ月も考えたすえの決断でした。私は ChatGPT を使って事実情報を調べています。Wikipedia や大手報道メディアが掲載するような「事実」は、もはや検索エンジンやウェブサイトでなく、こっちを使って調べる。

じゃあ、私はなにを Google で調べているか? 株価は TradingView でダイレクトに見るし、ニュースはブルームバーグだし、そういえば最近 Google を開いてない。

いや、昨日はひさしぶりに使った。昨日ずっとメモリーズオフ 2nd の南つばめを調べていた。すると YouTube がまだ知られてなかった古い時代のエキサイトブログとかが出てきて、個人が「南つばめは本当にかわいい」みたいな感想を言っているのです。

メモリーズオフのデータを調べたいわけじゃない。なまなましい感想を見たくて、検索エンジンを使った。

もちろん、画像を使って説明すること、例えばイラストレーターの使い方といったコンテンツは今の ChatGPT にはできない。でもすごいスピードで成長しているから、それも時間の問題の気がする…。

私は諦めた。三角比やらイオン化傾向の記事でメディアを構成するやり方を。いや、競争が激しくなった 4 年前には諦めていたけど、ChatGPT が最後通告になっていよいよ「事実から感情へ」のときと思ったのです。

なので私は三角比やイオン化傾向の解説はもう書かない。その代わり、誰も書いてない「感情」を書きます。例えば剣乃ゆきひろ作品の分析とか、刑事コロンボが 46 と 47 話だけコロンボに見えないこととか、トリックの阿部寛で一番面白かった演技とか、そういう感情を書く。それが本当の Irohabook だったから…。

たぶんこれが ChatGPT に対抗する最適戦略です。これからしばらく高校生・大学生のときに触れた何百というアニメや漫画の感想を公開しますが、それにはこういう背景があるのであります。

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