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食塩、砂糖、小麦粉を加熱する実験|中学化学

前回、無機物と有機物の違いを勉強しました。有機物は炭素をふくむ物質、無機物は有機物でない物質(炭素をふくまない物質)でしたね。

食塩は無機物、砂糖と小麦粉は有機物です。

加熱する実験

それぞれを加熱するとどうなるでしょうか? 食塩は炭素を持たないので、加熱しても二酸化炭素は当然出てきません。そして、そもそも燃えないのです。

実は食塩は、固体から液体になる温度(融点という)がとても高いので、加熱してもなかなか変化しないのです。

一方、砂糖と小麦粉は炭素を持っているので、加熱していくと二酸化炭素を出しながら燃えていきます。そして

  • 砂糖はとけて茶色になる
  • 小麦粉は黒くこげる

状態になります。

加熱しているそばに石灰水を置く

その物質が無機物なのか有機物なのかどうかは、加熱しているときの様子でなんとなくわかりますが、きちんと確かめるには石灰水という水溶液を使います。

砂糖と小麦粉は、加熱しているそばで石灰水を置いておくとだんだん白くにごっていきます。これは、石灰水が二酸化炭素と反応するためです。にごりの正体については中学二年生あたりで習います。

石灰水が白くにごる → 加熱している物質は有機物
石灰水が白くにごらない → 加熱している物質は無機物

メモ
石灰水は植物が二酸化炭素を吐いていることを確かめるときにも使う。植物は光合成で二酸化炭素を吸って、酸素を出しますが、私たちと同じように呼吸もしています。呼吸とは、酸素を吸って二酸化炭素を出すことです。

日光のないところで植物のそばに石灰水を置いておくと、石灰水が白くなります。これは植物が呼吸によって二酸化炭素を出し、その二酸化炭素が石灰水と反応するためです。

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