世界で最も時価総額の高い会社はApple、Amazon、Alphabet、Microsoftですが、4社のうち3社はAから始まっています。これは偶然でしょうか?
Aから始まる会社やサービスはたくさんあります。
見てわかるように巨大会社は好んで会社名やサービス名にAを使っています。AlphabetはGoogleの運営会社、つまりGoogleです。そのGoogleはAndroidというスマートフォンOSを開発しています。
Amazonの音声アシスタントはAlexaで、Microsoftのクラウド事業はAzureです。世界最大級のサーバー会社はドットコムバブル前からずっとAkamaiで、Googleが登場する前はAOLがインターネットの中心でした。
近年最も注目を浴びている会社はAirbnbで、中国最大のECはAlibabaです。半導体はAMDとApplied Materialsが伸びています。映像関連のソフトウェアはAdobeが世界最大で、時価総額はすでにトヨタ自動車と同水準にあります。
2020年2月時点で上位10社のうち4社がAから始まり、上位50社のうち7社がAから始まります。アルファベットは26個あり、単純に考えれば4/10という確率には意味があるといえます。
Aから始まらない巨大会社もあります。これも時価総額順にリスト化してみましょう。
(2020年2月)
これ以上は例をあげませんが、古い会社はAにこだわらず、新しい会社はAにこだわっているということがわかります。AndroidやAlexaといったブランドも入れて考えると傾向はより鮮明になります。
Amazon、Alphabet、Android、Alexa、Azure、Airbnb、Alibabaあたりを見ると、テクノロジー企業がいかにAを愛しているか理解できます。
ネーミングは会社やサービスの命になります。いいドメインは高値で取引されますが、それはネーミングの重要性を語っています。いい名前とは、普遍的で、小細工がすぎず、ネガティブな印象のない名詞です。
そしてAは普遍的です。アルファベットの始まりであり母音でもあるこの単語は、よく考えるとAdamやAlexanderといった最も偉大な名前にも使われています。
次のAppleやGoogleになる偉大な会社もおそらくはこのAを使っていることでしょう。